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Channel: 四駆ショップdirtway      「日々のアルバム」
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ランクル74、76のノッキング症状

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フロントコイル車になったHZJ71、74,76
今回初めて知ったけれど
走行中にある要件を満たせばノッキングのような症状が出るトラブルがある
  
これは走り方や車両の個体差の違いとかではなく、明らかに車両の問題である
5速MT車で暖気後エンジン回転が1500回転でアクセルを軽く踏んでいると突然現れる
ノッキング症状とはアクセルを踏んだり離したりしたときのように車両が前後に揺れること
助手席でお客様の右足を見たけれど完全に一定だった
高いギアのままスピードが下がったときに起こるようなノッキング症状のようなんだけど
その回転域は通り越してなめらかに走り出している途中に1500回転を迎えるのだから
ドライブしている人には非はない
  
最初、お客様からメールで問い合わせがあった時、水温計が上がってから症状が出ると聞いて
れはEGR付きの1HZにあり得るトラブルかも知れないなと直感した
今までいろいろ悩みながら、オイルや冷却水を交換したけれど直らないともあり
無駄な修理の時間や費用を抑えるためにも
それらの修理では対処方法が間違っていると返信したのでした
  
で、とりあえず原因を究明しないと修理にも取りかかれないために
愛知県から
足を運んでもらう事なりました
昨日の朝は地震があったけれどその時は滋賀県だったらしく
高速道路を走行中に危険な目に遭うことなくダートウエイに到着
直線とカクカクしたイメージに丸目のヘッドライトがかわいいランクル70系は歴史のある車   
 
四駆ショップdirtway      「日々のアルバム」-2013041401
  
   
今回は原因究明だけになると思いますと伝えながら
何とかしたいと前日からフローチャートを作り、自分の頭の中でも整理して待ち受ける
気合いを入れながらも初めての事なので、多少のプレッシャーもあったのでした
 
半日ほどですべて終わって早めにお帰りをと思う気持ちがあり、気合いを入れて作業開始
エンジンの環境を変えたり、その対策をしたりして原因を追及して裏付けをとるには
同じ条件で試走できる場所が必要で、その場所までの往復時にも変化の具合を見極める
このような試走が重要だから原因究明と対策出来上がったのは夕方となる 
   
四駆ショップdirtway      「日々のアルバム」-2013041402
  
  
この型の1HZはEGR付きと分かりやすいからいつもそう呼んでいる
しかし、EGR自体はエンジンの不調に問題はない
ディーゼルエンジンの場合は燃料の量に比例して回転が決定されているから
EGRや燃料制御をコントロールしているエミッションコントロールのコンピューターに問題がある
   
そのどの部分に問題があるのか、どのようにすれば症状が無くなるのか
またどのようにすれば解除できるのか、答えを軽々しく言えない
車によ影響を受けている程度も違うだろうし、変化をさせた時の反応も違うはず
から答え(対策)は車両にり違う可能性が高い
でも原因はエミッションコントロールコンピューターのプログラム上の不具合としか思えない
バラツキのあるすべての車両に対して、中途半端な燃料制御となっているのが原因
  
このノッキング症状はその回転を過ぎたりアクセルの開度を深くすれば消える
それでも走っていると普通に出る回転域なのでオーナーさんには他人事ではない
自分が好きで乗っている車が原因不明でノッキング症状となれば
何が悪いのか心配でたまらない
気持ち良くいつまでも好きな車を乗り続けたいし
機械だから壊れることもあるだろうけれど、その時は修理してあげたい
それがオーナーの気持ちというものだろう
   
前日の仕事が終わりほぼ寝ずに四国まで来てくれたお客様に対して
現状で出来る最良の方法での対策で、問題点は無事に解決したので
こちらの責任は果たせただろうと一安心
 
お帰りの際に、事務員共々驚くことがあった
それは、お客様から「仕事は この車を作っているんです」と聞いたこと
一緒に来られた先輩も愛車は最新四駆
四国では車の製造ラインはないから製造過程には興味津々となるのでした
末永く大切に、時代を愛車と共に刻でいって欲しいものです
 
 
 


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