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Channel: 四駆ショップdirtway      「日々のアルバム」
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ステアリングダンパーのまとめ

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過去に何度か記事にしてきたけれど
最近も問い合わせが多いステアリングダンパーについて当社の見解をまとめてみた
   
まず、ハンドルも振れず車体も振れず快調に走れる車に対してのみ使えるダンパー
もちろんリフトアップしている車両であろうとなかろうと問題では無い
この特性はステアリングの振れを解消するものではなく交差点や路地などで
切り込んだハンドルが立ち上がりで勝手にニュートラルの位置に戻ってくるという優れもの
知る限り2つのメーカーがあり黄色いスプリングが付いているステアリングダンパー
  
2014112801
  
  
このスプリングはステアリングの振れ止めでは無くバネの無負荷状態
すなわちニュートラルを出そうとする特性
調子の良い車両ですべて問題無いのに左右どちらかに流れていく車には
反対の方向でセットすればバネが効き真っ直ぐ走るようになる調整もある程度までなら可能
   
   
次はタイヤのバランスが取れない
車高も高くてホーシングが離れていたり
ステアリングロッドが純正では無くS字ドラックリンクだったりした場合
ラテラルロッドが正常でもステアリングは振れるし、中には車体も揺れ出す車両の場合
バネ付きは全く意味が無くバネが揺れを助長する場合もある
  
こんな場合はWステアリングロッド及びホーシング後ろに付けるシングルダンパーで解決
  
2014112802
   
  
切り込んだステアリングは自分の力で戻さなくてはいけないけれど
勝手にステアリングが戻る車になれてしまえば運転は明らかに下手になっていく
切るのも戻すのもベストなタイミングとスピードでいつでもどこまででも動かせる人は
車をコントロールしていると言える
そういう観点からはステアリングが戻らないことを弱点とは思わないこのWショック
   
ただ、勘違いしたら困るのはWステアリングダンパーの構造が効果的なのであり
ランチョのステアリングダンパーが最高という意味では無い
取付ブラケットの威力なので、純正交換でランチョのショックを取り付けても
Wショックの半分の効果はまったく得られない
ランチョが悪いのでは無く、取付構造による性能の問題
   
  
また、ランクル60や70ではどうなのかとなったときハチマルとは違い
ホーシングとリレーロッドの位置関係は変わらないので、そこにショックを取り付ける
もちろんブラケットは既製品では無く新規製作する
   
2014112803
  
  
純正位置に取り付けられているショックは交換する必要は無く純正のままで問題無い
それよりもホーシングとリレーロッドに新規取付したショックをシングルにするか、Wにするか
こちらを考えた方が大振れして仕方ない車両に対して効果的である
   
ただし純正の性能を保っていない状態の車両に対して
そこを追求・改善しなくてステアリングダンパーでなんとかしようというのは大間違い
改造していくと純正の性能が完全だとしても問題点が出てくるもの
そんなときに有効なアイテムとなるのがステアリングダンパー
    
もしカタログなどの宣伝文句に、直進性が向上するとか真っ直ぐ走るようになるとか
そんな言葉があるとしたらそれは、お門違いというもの
たかだかステアリングダンパーだけども甘い考えでは全く意味の無い時もある
まずは車両の状態を正確に把握することが先決です
 
 
   

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