アルゴン溶接とかTIG溶接とか呼んでいる溶接機
以前からバチバチと音がして金属が溶けないときもあり
なんとなく不調なときがあったけれどなんとか使えていた
それが出力最大限にしても火花は飛ぶけれど
溶けるほどの威力が無くなり廃棄処分になる準備をしていた
修理しようとしたけれどすでに会社も基盤も無いとの返事
唯一気になるのがスイッチを入れても異常ランプが付かないこと
もちろんアースのハーネスもプラスのハーネスも調べたけれど切断はなさそう
修理で問い合わせたときに基盤の可能性が高いと聞いていたので
エンジンのECUならコンデンサのパンクなども考えられるし
PCならマザーボードだし、それらよりも簡単なのではないのかと考えて分解してみた
どう見ても左側が頭脳で右側が入出力の高電圧だろう
基板のコンデンサを見ていて引っ付いていたので離したら
割れてしまいさらに状況は悪そうだけど
特に膨らんだりパンクしたりと悪い場所は無い
200V仕様なので入力された200Vから検査することにする
3本のうち2本が本体裏の電源スイッチBOXに接続されている
残りの1本は緑の配線となるけれど
電源スイッチ部ではなくあちらこちらへと分けられていくようで
アース的なもののように見えた
丸端子で中央部のプラスのボルトで固定されて
上方など数本に分かれている
その先を見ていてスパークして黒く焦げている場所を発見
この状態だと接触不良が起きていても不思議では無い
ベースのプレートは電源スイッチが固定される鉄板となっている
スイッチ部を取り外して鉄板のみ取り出して
ナットを外してワイヤブラシで磨き
先にワッシャとナットで完全にプレートに接触させてやる
その後端子をハーネスとワッシャとナットで挟んで完全固定
ダメ元で組み付けて翌日にステンレスマフラーの端材にTIGを当てる
するとジュルジュルとステンレスが溶けて行く
いつもの最初にバチバチとなる不調な様子も無くすぐに溶け始める
半自動があるから溶接は出来るので
TIGは廃棄しようと持って行く用意をしていた寸前に思いつき
見つけられるようなスパークだったのでとりあえず修理となったようだ
TIGは溶かせられるのであれば便利だけれど
鉄工所では無いので新品までも購入する予定は無かった
とりあえず今回は廃棄処分寸前からの復活劇と
なったのでした
チャレンジはしてみるものです