あまり目立たないけれど普通に多い2インチアップ
4~5インチともなれば縦長ボディが不安定さを出してランクル80や100のようにはいかない
これらをなんとか克服するためにも基本の2インチアップから確認することにする
今回は少し前に作った2インチアップのHZJ76を借りてフロントショックのテストを実施
リアはすでに決まっているリーフとショックがあるので走りの完成度に直結する
フロントショックで走り具合を確認する
コニーのショックが付いているロッドを回すと0→1→2→3と4段階の強さを選択出来る
GRJ76なら0か1で様子を見るけれどHZJと言うこともあり3で走っている
![]()
ショックを手で縮めた時は固かったイメージとは違い初期の車体の動きにはマイルド気味
ゴツゴツ感は無いけれど縦方向の固さは感じるので交換した事が明らかに分かる
ショックの初期の動きは一瞬マイルドでも大きなタイムラグ無く踏ん張り感は感じる
あきらかに標準車とは違いコーナー途中での安定さは出ている
次に何度も仕様を変えてもらったダートウエイ仕様のビルシュタイン
手で押せばかなり固い仕上がりとなったけれど車に合うはずだと要望したショック
![]()
手で組み付ける根性は無いので油圧ダルマジャッキの力を借りて取り付けた
![]()
固いかも? と心配しながら動かしてみる
まずはガレージ内を前後させてみたらノーズダイブが大きく減少した
単に少なくなると言うよりも短時間のブレーキングではなかなか沈まないイメージ
走り出すと路面の凹凸は拾うけれどタイヤが素早く動いている感があり違和感は無し
継ぎ接ぎだけらの舗装路を走り出せばスピードを出すほど乗り心地は良い
曲がりくねった道路だけれどほぼ3速で走り通せるようなコーナー
センターラインの向こうに対向車が見えると心配ないけれど強めのブレーキングをしてみる
姿勢に関係なく不安定になる恐さは無い
ランクル80のサスペンションが決まっている車で走っているようだ
初期の動きはかなり制御されているけれど曲がるのに必要なだけのロールは残されている
フロントのしっかり感と踏ん張り感はかなり高くて◎のテスト結果
車が跳ねるような固さは無いし長距離もOKだろうけど固めが好きな人に好まれるショック
もう一つ製作したショックは縮み側と縮みのバランスを考えてマイルドに変更
狙いは直線の凹凸に対してソフトにタイヤが上下に動くように考えた仕様にしたつもり
![]()
確かに乗り心地は本日一番
しかもタイヤが上下に動いてもボディがつられて無駄に上下に揺れることは無い
なかなかイイ感じで走行して左直角コーナーがやってきた
ブレーキを離す瞬間にすでに切り始めていたステアリング動作に対して
先ほどの仕様よりも踏ん張り感やステアリングレスポンスは落ちるけれど恐さはない
コーナーをアクセルをガンガン踏んで走るにはフロントの剛性は物足りないとは思うけれど
右に左に次々とコーナーが続く道路であっても普通に走れてゆらゆら感は無い
ランクル76は77に比べてフラフラと揺れるリフトアップ車が実に多い
フロントピラーを手で押すだけで車が左右に揺れる
乗り込む際にもサイドステップに乗るだけで傾く
それが良いんだと思っている人にはベストな仕様なのかも知れないけれど
こんなものなのか?と思いつつ乗っている人もいるはず
私は物足りないのでコイルもショックも自分の好みで作ります
まずは舗装路を安全に余裕を持ち運転出来る76にしたい
次は縦長ボディでもコナーリングで楽しみたい
そしていざというときに急な動作をしても言うことを聞いてくれる車がいい
今日のテスト車両はナローの2インチアップHZJ76
タイヤはM/Tの235/85R16
コイルスプリングにも秘訣があって舗装路に長い自由長のコイルは向いていない
今までの経験値と今回のテストで2~4インチまでの中で使用できることが判明
長さも減衰力もインチアップに合わせてベストなショックが製作出来る
加えてフロントのコイルも舗装を気持ち良く走れるようにセットでお渡し可能
特別仕様のショックは同じ仕様と言ってもバラツキを徹底的に無くすために
毎回テスターでチェックした試験シートとともに出来上がってきます
![]()
今日は他の車は乗らないようにして一日かけて同じ車両での走行なので
比較的間違いの無い体感差を味わえた一日でした
近々GRJ76でビルシュタインの比較テストを実施予定です