昨年からGRJ76の3インチアップを数台行ってきた
当初は乗り心地の改善が主な目的だった
純正のサスペンションの特徴は細かな凸凹は純正らしくすんなりと吸収する
少し大きなギャップになると一気に積載のあるトラックのバネの顔を見せる
その変わる境界線での差が大きいから乗り心地が悪いと感じられる
実際にはスムーズに動くことよりもバンとして活躍するためのリーフとなっているはず
その代わり特にフロントの重量も軽くディーゼル車から比較するとフロントミッドシップとなる
アルミ製V6エンジンでロールも少なめでこれは歴代70シリーズの中ではトップクラスだろう
特にホイルベースの長いGRJ79ではその特性が大きく運転していて70とは思えないほど
ロールが少ないから曲がりやすいと言うことでは無い
曲がるキッカケや次のコーナーへの車の姿勢を作るためにもロールは必要
しかし少しロールはするけれどGがかかろうが急な切り返しで姿勢を反転させようが
ブレーキングをがっちり行おうが十分に耐えられる安定性は底力として必要となる
速く走れるサスペンション=安心、安全な車で乗りやすいと信じているのでテストを重ねる
まず先日のHZJ76から続いているフロントコイルとビルシュタインDW仕様との相性
GRJでも予想通りの操縦性となる
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かなり楽しく走れるし人や車が通らない荒れた舗装路はスピードを出すほど気持ち良い
確かに純正より小さな凸凹でもステアリングやボディに伝わる振動そのものは増えている
ただ、突き上げのようにタイヤがギャップを踏むと同時にボディが動く事は無い
一緒に跳ねることは無く、あくまでもタイヤが動いている感覚が伝わる状態
それを心地良いと感じたり運転しやすいと感じるかはドライバーの操縦に対する
価値観というか求める部分で変わるものでもある
誰にでも勧めはしないけれどリフトアップした70でこの車両以上に
舗装路でガンガン走れると言う車両があるならドライバーも含めて拝見してみたい
リアはテイクオフ製のベルリン巻3インチリーフ
ショックはUSビルシュタインで数あるシリーズの中で合っていると感じるショックを選択
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舗装路で無意味に飛ばす必要はないし、いつもは安全運転で連続でゴールド免許
けれども危機回避時や安全な場所での少しの楽しみはドライバーである限り腕を磨きたい
スピードは車の安定性を比較するときにしやすいだけで普通に走っている時にでも
ドライビングテクニックは磨けるもの
アクセルワークやブレーキング、ステアリングの対応の早さや戻しの早さなど
イメージして車を走らせていれば十分楽しめるし集中できている時間となる
最近よくある正面衝突やら高齢者の踏み間違い事故
若いときから運転することに集中する能力を高めておけば少しでも予防出来るかも知れない
車はパイロットではないので、訓練もせず集中せずとも運転している
年齢だけなのか、若いときからの運転意識の向上で事故は減らせるものなのか
その辺が凄く興味がある
私が考えるサスペンションは大量生産でも無いし自分の価値観の中で製作しているので
車に対して同じような価値観を持つ人に味わってもらいたい
分かる人の共感と分かる人が違う評価をしてくれることでさらに向上するように思われる
最後にこのテストを実施したGRJ76に装着されていたタイヤはジオランダーAT G015
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同じ条件で比較しないと正直違いは分からないけれど
塙選手によるオフロードレースやテストにより改良されているタイヤ
ずっと昔はタイヤメーカーのワークスドライバーたるレーサーが多くいたけれど
今ではレーサーとして参戦と開発をしているのは知る限り塙選手だけのように思う
極限の状態でテストされたタイヤと信じているので安心して走れる
そんなパーツ盛りだくさんの車両を運転している時が一番幸せなひとときなんだろう