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Channel: 四駆ショップdirtway      「日々のアルバム」
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ランクル76 フロントサスペンションとギアボックス損傷事故

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今年の初めに相談があった事故車両

シャーシのキズなども含めて損傷箇所の責任が持てないから

修理不可能と言われたとのご相談

  

しかしシャーシが曲がっていない限り問題は無いので修理を受けることにした

アクスル部の事故部分は見た目は派手ではないけれど

ボディはもちろんシャーシにもあちこちに接触キズはある

 

   

    

 

よく見ると事故以外のサビやグリス漏れなどもあり

メンテナンスも兼ねてすべて交換すれば問題は無さそうに思える

  

とりあえず左側より分解開始

 

    

 

右側も分解するとナックルベアリングの跡形もあるしで

オーバーホール時期だからちょうど良さそう

 

   

  

取り外したラテラルロッドとステアリングロッド

  

    

  

リーディングアームも含めて曲がり具合が少ない

しかしステアリングギアボックスのスプラインは捻じれていた

 

    

   

 

足回りで衝撃がうまく吸収できていない(曲がっていない)ようなので

ホーシングなど主要部品をすべてを交換することにする

  

まずはステアリングギアボックスを取り外して分解

その際にシャーシ部の亀裂を確認

問題は無さそうなので塗装をしておいた

  

   

 

ラテラルロッドのマウント部の亀裂もよくあるトラブルだけど

どちらかというと疲労骨折のようなもので時間をかけてなるようで

今回の事故ではまったく損傷は無し

   

ギアボックスのスプラインの捻じれたシャフトを交換する

分解前に見た時よりも危険度を感じる

このまま乗り続けて折れた車両もあるので発見すれば交換しておきたい

    

    

  

ホーシングとリーディングアームを新品で組み立てる

ラテラルロッドやステアリングロッドももちろん交換

ついでにショックのゴムブッシュも交換しておく

      

    

 

左側の損傷なのでナックルケースにナックルアーム、スピンドルも交換

塗装もして事故前よりも美しくする

  

   

 

ステアリングギアボックスのシャフトを交換すると

スプラインは真っすぐとなり安心できる

 

    

 

ホーシングも含めてすべて生産終了品は無かったので良かった

 

   

 

事故前と比較すると外観も中身も新品になったので

当分は問題なく乗れるはず

 

   

 

シャーシのキズは残ったけれど

まったく問題は無いレベルと判断

 

サスペンションのアーム類が大きく曲がるような事故でも

そこでうまく衝撃が吸収出来ていれば意外と車へのダメージは少ない

  

シャーシやボディのダメージは板金修理の技などもあるのだろうけれど

フロントアクスルは基本的に部品を交換すれば簡単に復活可能

安心安全を求めるなら損傷具合を考え悩むよりも交換です

  

部品が無ければ同じようなアクスルを他車種から移植もできるので

シャーシから下については何とでもなるでしょう

  

ステアリングギアボックスのマウントとスプラインまでは

小さな事故でも損傷の可能性はあるので注意は必要です

 

 

 

 


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